老化を促進する要因として注目されているのは「糖化」です。活性酸素による酸化が『体のサビ』であるのに対し、糖化は『体のコゲ』とも呼ばれています。糖化は食事などから摂取した余分な糖質が体内のタンパク質や脂質と結びついて細胞などを劣化（変性）させ、老化促進物質であるAGE（糖化最終生成物）を作り出してしまいます。

たとえばホットケーキを作るときこんがり焼けて褐色するのも糖化の一例です。これはホットケーキに含まれる砂糖が、卵や牛乳などのタンパク質と結びつき変性しています。食物の場合の糖化は、こんがりと良い香りがする反応ですが、これが人間の体内で進むことで肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊され、弾力を失ってしまい、糖化によって生み出された老廃物が皮膚細胞に沈着すると透明感が失われます。結果的に肌のシワやシミ、くすみなどの現象を引き起こしてしまうのです。